看護師という選択
介護福祉士から看護師へと転職した。
介護福祉士と看護師の職業に関して思うことを書いてみようと思う。
かなりざっくりした個人的見解になる。
私は元々、高校を卒業してから専門学校に行き介護福祉士の資格を取り、俗にいう老人ホームに就職した。
残業は多かったが、良い同僚に恵まれ、やりがいもあり、充実した仕事だった。
しかし、以下のことから介護福祉士を続けることに不安になった。
○実際給料は安く、30代・40代の管理職の人が「この給料ではやっていけない。」と転職していく姿を見て、一生やっていける仕事なのか?
○給料が安い中、夜勤手当などが大きいのに高齢の男性職員が現場に居ない。高齢の男性職員のほとんどがデイサービスやデイサービスの送迎等の業務をしている(確かに60歳の女性利用者が自分と年齢の近い男性職員におむつ交換や入浴介助を受けることには抵抗があるのではないか?)。介護職を男性職員としてやっていく上で、高齢になった時に諸々やっていけるのか?
○この給料で、将来結婚して幸せな家庭を築けるのか(お金が全てでないとは思うけど、ある程度のお金があることが幸せな家族には重要なポイントになると思っている)?
○一度介護職で違う施設(病院)へ転職したが、男性介護士としての転職のしにくかった(求人があっても、女性職員が産休の為という理由なら、女性職員を採用したいと断られたりした)。
○介護福祉士の資格の弱さを感じた(国家資格でありながら、介護福祉士を持っていないとできないということが業務上皆無であったこと)。
間違いなくやりがいはある。業務内容も特に苦痛に感じなかった。
しかし、将来この仕事を続けていくことに関しては不安がある。
そんな時、転職した先の病院で、病棟の看護師長に言われた。
「男の子なんだし若い内に看護師の資格を取っておいたら?」
そこで看護師というものを調べてみた。
○看護師は全国的に求人がある。
○業務内容は介護福祉士と共通している部分もあり、また、看護師という専門職でなければできない業務もあり、看護師不足という環境も作られてい需要が高い。
○給料は介護福祉士より高い。
上記のことから考えて、
似たような業務をしながら、専門知識を持って将来に渡り仕事を続けられると感じ、社会人入学で全日制看護学校へ入学し無事看護師になる。
今現在、看護師になって3年。看護師になって良かったと思う。
○介護福祉士と業務として共通している部分もあり、変わらずやりがいがある。また、今までの経験も活かせている部分がある。
○給料は介護福祉士の時より上がっている。
○全国的に求人があり、いつでもどこでも看護師として生涯仕事をしていけると感じている。
○看護師は慢性的に不足している状況から、人を集める為・辞められないように、働きやすい職場環境や、待遇を良くしている病院もかなりある。
○専門職としての社会的な信用がある。
○将来に渡り、勉強しなければならないが、社会人になってからも知識を深めていくことができ、更に知識を深めることが仕事に直結して活かされる。
個人的には社会人入学でも看護師になって良かったと感じている。
介護福祉士という仕事をしていて、その仕事が好きであるならば、看護師という選択肢は個人的にかなりおすすめだと思う。
※看護学校もお金はかかりますし、勉強や実習は肉体的・精神的にかなり大変です。私は貯金と奨学金で行きましたが、探せば就職を条件に返済不要の奨学金を出してくれる病院がいくつかあったみたいです(入学してかなり経つまで知らなかった)。